外村吉之介の生涯その1 沖縄に魅せられて 開催中です!

昭和49年に熊本国際民藝館を開館した外村吉之介が41歳のときに訪れた沖縄。その後、何度も沖縄本島を訪ね、沖縄民藝の調査や収集を行いました。今回の企画展では、吉之介が沖縄で出会った品々を集めました。

 

入口ではシーサーもお出迎えしています。

 

今回展示しているのは、織物、染め物、焼き物、玩具など。沖縄ならではの色合いにあふれています。

 

色鮮やかな琉球ガラス。美しい色合いと温かい質感が人気です。

 

芭蕉布やミンサー織、苧麻布、紅型など、沖縄伝統の織物、染め物。

 

中でも八重山のミンサー織は吉之介が竹富島を訪れたとき、その技術の保存発展に寄与した織物です。
並んでいる四つと五つの四角紋様は「いつ(五つ)のよ(四)までも末永く」という思いが込められているそうです。

 

海と生きる沖縄で作られているからか、魚が描かれた焼物も多くありました。手書きの模様がちょっとかわいいですね。

 

お皿や土瓶、瓶など、焼き物は白いものが多数。これは釉薬の色だそうです。沖縄の土で焼いたものは茶色に焼き上がり、白い焼物に憧れたから白いものを多く作った、のかもしれません。

 

焼き物の「厨子甕」。いわゆる骨壺です。家を象ったような形をしています。屋根にはシーサーにしゃちほこに手を合わせた仏のようなものも。人々の祈りや願いが感じられます。

 

沖縄で過ごした吉之介の様子が分かる写真も残っています。地元の人々のと交流も多くあったようです。

 

織物、染め物については柄や図案を集めたデザイン帳のようなものも作成しています。消えゆく文化を残したいという思いの表れです。

 

張り子のおもちゃ。闘鶏の様子です。首がゆらゆらと動きます。鮮やかな色合いが沖縄のイメージにあっていますね。

 

奥の和室には、映像資料や沖縄の民藝に関する本、吉之介の本などを展示しています。実際の品々を見て文章を読むと、より深く楽しめますよ。

 

ミュージアムショップでは、やちむんや琉球ガラス、ミンサー織などを限定販売中!来館の記念に、ぜひ、お求めください!

 

※熊本国際民藝館では、マスク着用、入館の際のアルコール消毒など、コロナウイルス感染症拡大防止対策を行っております。